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ULTIMATE X-MEN #26

また少し間が空いてしまいましたが、アメコミ記事です。アルティメッツ(アベンジャーズ)とのクロスオーバーを経て、ULTIMATE X-MENタイトルに戻ってきました。ここから8話続く"Return of the King"編はアルティメットX-MEN前半最大の盛り上がりを見せまることになりますが、この第26話はその序章として、プロフェッサーXとマグニートーが決別するまでの過去の話が描かれます。
ULTIMATE X-MEN | #1 | #2 | #3 | #4 | #5 | #6 || #7 | #8 | #9 | #10 | #11 | #12 || #13 #14 || #15 | #16 | #17 | #18 | #19 | #20 || #21 | #22 | #23 | #24 | #25 || (ULTIMATE WAR #1 | #2 | #3 | #4 )
uxm26.jpgISSUE #26 "Return of the King" Prelude
Writer: Mark Miller
Penciler: Ray and Ben Lai

スコットランド。8年前。日が落ちた頃、高級車を降りて友人を待つ恰幅の良い銀髪の男の前に、頭の禿げた男が豪邸の門から現れた。銀髪の男は声を掛ける。
IMG_0026_20111108231212.jpg
「それで?」
「それで、とは何のことだい?」
「君が出ていくことについて、彼女は何と言ったんだってことさ、チャールズ。モイラはどんな反応をした?」
チャールズと呼ばれた禿げた男は今思い出したようなそっけない態度で答える。
「モイラ? 正直なところ、彼女とは話し合いすらしてないよ、エリック。最近はほとんど会話すらなかったし、彼女はかなり前から別居を考えていたしな。」
「そうかね。 子供は?」
チャールズの荷物をトランクに積みながらエリックが質問を続ける。
「デイヴィッドのことなら大丈夫だ。あいつはフットボールやらビデオゲームやらレスリング番組やらアメリカ文化が大好きなようだ。はっきり言って、私を恋しく思うことなんてないのさ。」
その頃、チャールズの妻モイラと息子デイヴィッドは別々の部屋の窓から、出ていくチャールズを黙って見下ろしていた。
エリックとチャールズは車に乗り込む。
「彼らはもう過去のもの、ということだなチャールズ。・・・・我々にとって重要なのは未来だけだ。」
夜の闇に向かって車は走り去ってゆく。


7年前。テキサスの片田舎。腕を縛られた黒人の少年がバットや銃を持った男たちに囲まれて命乞いをしていた。少年はミュータント能力の発作によって村の納屋や家を爆発させたのだと言う。ライフル銃を持ったリーダー格の男は、少年がいずれ人の命をも奪うに違いない言い、銃口を向ける。涙を流して命乞いをしていた少年は、やがて目をつぶり歯を食いしばる。
ライフル銃の引き金が引かれ、銃声が鳴り響く。しかし、少年は生きている。
「どういうことだ?」
銃を調べる男。その後ろにはいつの間にかエリックが立っていた。
「少年が新たな能力に目覚めたというわけではないから安心しろ。ただし、弾丸は決して銃口から出ることはない。・・・チャールズ?」
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「君たちが思い出すのは、自分がどれだけ家族を愛していて、一刻も早く家に帰らなきゃならない、ということだけだ。さぁ、帰りたまえ。」
チャールズがそう言うと、少年を囲んでいた男たちは、ぼーっとしながら帰って行った。
エリックが少年に歩み寄り、拘束を外す。
「恐がらなくていいぞ、リッキー。君を傷つけようというんじゃあない。我々がここに来たのは、君のような若者が安全に暮らせる場所へ君を招待するためだ。」
「あなたは僕の症状がどれだけ深刻か分かってません・・・・。僕は1日に何度も身の周りすべてを爆発させ焼きつくしてしまう! 何をやってようが関係ない。自分が抑えられないんです!どんなに頑張っても無理なんだ!」
チャールズがリッキー少年の肩をだく。
まだ、できないだけさ。」


サンフランシスコ。6年前。エリックが受け継いでいた遺産を資本として屋敷を買い取り、エリックとチャールズは生活に苦しむ若きミュータントたちのための組織ブラザーフッド・オブ・ミュータンツを設立した。そこではミュータントの少年少女に教育が与えられ、またミュータントの才能を社会貢献に使うという理想が掲げられていた。
塀の中でミュータントたちがのびのびと暮らしている一方で、塀の周りにはアンチ・ミュータントのプラカードを持った人々が取り囲み、退去を訴えていた。


5年前。エリックとチャールズは、ミュータントたちを連れて、太平洋に浮かぶ地図にはない無人島:サヴェッジ・ランドへやってきた。
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辺りを見渡しながらチャールズがエリックに話しかける。
「毎日窓ガラスが割られ、会議ホールに放火されたとはいえ、こんなところまで逃げてきたというのはいささか恥ずかしい気もするな。」
「だが、もはや逃げる必要はないぞ、チャールズ。未来のことを考えろ。この場所に我々のための新しい家を建てるんだ。年末までにはここに我らの仲間が500人は住むことになる。10年後はその10倍だ。」
エリックは夢を実現する計画を語り続ける。
「我らが立っているまさにこの場所は議事堂にするのがよいな、友よ。あそこにはオペラハウスを建てよう。その後ろには科学技術の研究施設、その向こうの林はソーラーエナジープラントにしよう。
10年以内に、世界中の政府がこの素晴らしき小島から出される命令に従う。20年後にはすべての人間が、我々が考えたミュータント語を話すようになるのだ。」
「もちろん、選択の自由はあるがな。」
「もちろんだとも、チャールズ。もちろんだ・・・・」
だんだんと危険な思想を見せるエリックにチャールズが釘を指すも、エリックは不敵な笑みを浮かべたままだった。


4年前。サヴェッジランドには自然と共存する美しい都市が建設されていた。中央にそびえるひと際高いビルの一室にリッキーが現れる。
「お呼びですか、ミスター・レーンシャー(=エリック)?」
マグニートーと呼びたまえ、デトネーターよ。マグニートーという名が、我々を卑しい人間という種から脱却するために必要なものだ。」
その頃のエリック=マグニートーは紫のボディースーツに赤いマントを羽織っていた。
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「しかし、いつでもマグニートーと呼ぶのはなんだかちょっとバカみたいな気分です。デトネーターというのも一緒です。ときどきは皆からリッキー・ギブソンって名前で呼んでほしいと思います。」
「そんな考えは捨てたまえ。
なぜなら、リッキー・ギブソンと名乗ることはホモ・サピエンスであるお前の祖先に敬意を払うことになるからだ。デトネーターという名前こそが、お前が持って生まれた誉ある才能そのものだけに誇りを持つことを意味するのだ。お前はポスト・ヒューマンとして生きることに何かためらいがあるのかね?」
「いいえ、決してありません。」
「よろしい。実はお前に協力してほしい計画があるのだ。壮大な計画だ。さて、まず教えてくれ、私が唱えた積極的政策に対し、他の者たちはどう思っている?」
デトネーターは、マグニートーの賛同者が増えているものの、テレパスを中心にプロフェッサーX(=チャールズ)を慕うものも多いと答える。もっともっと、地球をきれいにしてゆく活動を進めたいと言うデトネーター。
マグニートーはテラスから建物の前の広場を見下ろす。そこにはミュータントたちがのびのびと過ごす姿がある。
「・・・その通りだ。チャールズはこの場所を座って教育を受ける大学のようなものだと言う。ホモ・スペリオールがよりスペリオールであるための教育だ。しかしな・・・・私は軍隊を作るつもりでいる。」


3年半前。
「正直に言って、間抜けに見えるぞ。」
ヘルメットをかぶったマグニートーを前にして、チャールズが指摘した。
「お前の意見はどうでもよい。重要なのはこいつが耳障りなテレパシーを遮断してくれるということだ。
私はお前の心の中のことを一つも分からないのに、お前は私の心の隅々まで分かるなんてことがフェアだと言えるか?」
「私は君の心の中を覗いたりなんてしないさ。我々は友達同士じゃないか。
友達は自分のパワーを使って投票を有利に進めたりなんかしないぞ、チャールズ!
友達はこそこそと遺伝的劣等種たちとテレパシーの会合なんてしない!

「何だと?」
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「おい、お前がアメリカ人やイギリス人と隠れて話し合っていたのを私が知らないと思うなよ、チャールズ。
お前のテレパスの友人は何も話さないがな、無線通信を拾えばいろいろと分かることもあるのだ。」
よくも、私が不道徳などと言えたものだ、この臆病者が!
不道徳とは何もせずに新たな種が絶滅するのを傍観していることだ。
不道徳とは、完璧を実現する力を持っているのにそれを行使しないことだ。
私が軍隊を組織するのをこんな会話で止めようと言うのも無駄なことだ。」
「・・・年を取って、被害妄想でも出てきたんじゃないのか、エリック?」
「・・・今に見ていろ。」


3年前。マグニートーと決別したチャールズは、とうとう彼を慕うものの協力を得てマグニートーを気絶させ、そのすきに船の待つ海岸を目指して街を抜け出した。
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傷ついた父親のもとにマグニートーの娘と息子が駆けつける。怒ったクイックシルバーが一瞬で脱走者を仕留めてやると言うが、マグニートーは自分たちの思想を理解できない者たちはもはや必要ないと言う。ただ逃がすのか、というスカーレットウィッチの問いに態勢を立て直したマグニートーが答える。
「まさかだ。彼らがいなくなるのは歓迎だ。しかしな、彼らは自らが進化の流れに逆らった時何が起こるのか永遠に自覚できるようにしなくてはならん。」
既にはるか遠くを走っているチャールズの背中をマグニートーが睨む。
「チャールズには、ここに戻って謝罪するという選択肢も残しておいてやろう。」
チャールズたちが走る森の中を鉄の槍が突き進む。そして・・・
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その1週間後。サヴェッジランドの広場でマグニートーは群衆に呼び掛けていた。
「時は来た、我が兄弟よ! 今まで殴られ、ののしられ、差別されてきたことを思い出せ・・・・そのすべてを奴らに返してやるのだ!今宵、ブラザーフッド・オブ・ミュータンツはホモ・サピエンスに宣戦布告する!

2週間後のNY。病院のベッドに横たわるチャールズ・エグゼビアは医師から言い渡される。
「命が助かったのは幸運でした。しかし、傷は深く、第5と第6脊椎を損傷しました、教授。あなたなら、これが意味することは分かりますね。
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3週間後。
「手を上げろ!武器を捨てるんだ!」
アメリカ国防総省ビルに侵入したデトネーターは警備兵に銃を向けられるが全く動じない。
「武器は俺自身なんだよ、バカが。」


そして現在。北極圏のとある地点。
「それで?」
「それでとは、何のことだ?」
かつてチャールズにした質問をセイバートゥースから受けるマグニートー。しかしその後ろにはすでに彼を慕う沢山の仲間たちの姿がある。そして、その言葉に続く質問も前とは全く違う。
「どう思う、マグニートー? ブラザーフッドの拠点を作るのに、ここはいい場所だと思わないか?」
「まだ決めかねているのだ、セイバートゥース。砂漠よりはいいし、宇宙空間よりも現実的だ。それに足もとにはたっぷりの鉄鉱石が存在している。
しかし、磁場の状況を丹念に読む必要がある。これはエグゼビアのあの間抜けな学校とは違う。これは将来、全生物への命令を出す議事堂となるべきものなのだ。」
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「トードはあんたが6ヶ月もエグゼビアに洗脳されてる間に、ガッツがなくなったんじゃないかと心配してたぜ?」
「そうか。だが心配は無用だ。6ヶ月頭を真っ白にされ愚か者たちと暮らしホワイトハウスにいる圧政者どもの声に耐えていたことで、私の闘志はより強くなった。人の目の前の問題に対し、言葉は決して正義を成さない。」


・・・というところで26話が終了です。プロフェッサーXとマグニートーがミュータントの楽園を作り、ミュータントネームを作り、ブラザーフッドを組織し、やがて決別し、プロフェッサーが下半身不随になり、マグニートーは人類に戦争を仕掛けた、という過去編がスピーディーに展開されました。プロフェッサーとマグニートーそれぞれのオリジンは描かれていないので、何故ふたりがこのような思想を持つようになったのかは明かされませんが、途中からのマグニートーの暴走っぷりとプロフェッサーの腹黒っぷりが顕著になってゆくところは興味深いです。マグニートーはいつでもカッコいいですが、コスチュームの趣味はちょっといただけませんね。人間という祖先のしがらみから脱却するためとは言え、何故紫全身タイツになってしまったのか・・・。

プロフェッサーが車椅子生活になる理由は、正史ではマグニートーと全然関係なかったのですが、映画『X-MEN:First Class』でも描かれたように、やはり親友であり最大のライバルであるマグニートーが原因であるほうがしっくりきます。この後、プロフェッサーからマグニートーに対し恨みをもっているような発言や描写はないのですが、どんな風に思っているのかは気になるところです。

デトネーターのペンタゴン襲撃シーンはたった2コマですがカッコいいです。遠隔爆破能力ということでかなり強力なのですが、残念ながらその後登場シーンはありません。

最後、話の舞台が現在へと戻り、次号から"Return of the King"編の本編が始まります。


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